すきっ歯の治療方法

すきっ歯(空隙歯列)とは、歯と歯の間が大きく開いてしまっている状態をすきっ歯や空隙歯列と良います。

虫歯などで奥歯が無くなり歯が全体的に動く事で起きたり、指しゃぶりや前歯で強く噛んだりする事でもおきます。

補綴物ですきっ歯を治す方法

補綴物(被せもの)ですきっ歯を治す方法は大きく2種類あり、

  1. クラウン
  2. ラミネートベニア

となります。

隙間の大きさや歯の生え方により適した方法がございますので治療される際に医師と相談をして決めましょう。

クラウンでの治療

歯を削りクラウン隙間を埋める様な形で大きめの歯を製作致します。

隙間が大きくても治療が出来ることと、ラミネートベニアに比べて義歯そのものの強度が高いです。

図では1番前の歯の隙間の治療ですが、様々な箇所の隙間を治療する事が可能です。

オールセラミックにより同時に歯の形や色も治す事が出来るため、指しゃぶり等で出っ歯にもなっている人も総合的にキレイになります。

下図のように、歯を削り支台歯を形成した後に、支台歯にぴったりフィットする歯を装着致します。

ラミネートベニアでの治療

歯の表面を0.5〜0.7mmほど削り、付け爪のような薄いセラミックを貼付け治療を致します。

セラミックで出来ている為、白く綺麗ではございますが、ラミネートベニア自体は薄く出来ているため元の歯の色が黒い場合には透けてしまう事もございます。

また、非常に薄く出来ているためオールセラミッククラウンに比べたら強度も劣り、硬いものを噛んだ場合に剥がれたり、割れたりする可能性も高くなります。

同様の理由で、下顎の場合はラミネートベニアの装着面が上顎の歯に当たるため剥がれやすくなります。

下図のように、表面を薄く削ります。ほとんどの場合に神経に到達する事は無いため痛みを感じる事は少ないです。その後指定の白さのラミネートベニアを作成し貼付けを致します。

まとめ

どちらの治療方法も一長一短であり、どちらが良いと言えるものでもございません。ラミネートベニアの方が治療自体は手軽ですが、やはり強度の点において問題もございますし、長持ちはしません。

長く持たせたい場合や見た目を重視されたい場合にはクラウンでの治療をお勧め致します。